照明(取扱い、操作など)

スペシャルカラーズの照明を正しく効率的に使っていただくために

ここでは以下の内容について、説明します。

  1. トラブルを起こさないための取扱い方法
  2. 照明ライトの設置について
  3. 配線の仕方
  4. 照明卓(フェーダー)の扱い方
  5. ゼラの扱い方
  6. 基本照明の配置など
  7. 開場明かり(客席明かり)の作り方

トラブルを起こさないための取扱い方法

仕込みや本番中にライトがつかなくなったりするトラブルを起こさないための注意事項をまずは上げておきます。
ここに書かれていることは必ずお守りください。

  • 一つの電源コードに、ライトを複数つなげない。二股などにしない。
    →スペシャルカラーズの場合は、ヒューズは1灯分ずつになっていますので、上記のようにすると、ヒューズが切れます。回復にはヒューズ交換が必要となり、照明はすべて使えなくなります。当日中に回復できない場合もあります。
  • 調光卓(フェーダー)で本番やリハーサルでもないのに、点けたり消したりを急速に繰り返すなどしない。
    →ヒューズ切れやライトの玉切れを起こすことがあります。
  • 調光卓(フェーダー)のよくわからないボタンを適当に押したりしない。
    →プログラムがかかってしまい、意図しない照明がついたり、消えたりするようになります。
    その場合は、スタッフにプログラムの解除を依頼してください。
  • 照明の機材は丁寧に扱う
    →乱暴に扱うと内部の装置や接続部分にトラブルがおき、照明がつかなくなります。
    この場合、調べるのにかなりの時間がかかり、その他の照明も利用できなくなります。
  • 照明のライトとパイプにつけた場合は、落下防止用のワイヤーを必ず設置する。
    →ライトが人に落ちると、大きな怪我につながります。
  • 照明のライトを暗幕や燃えるものの近くに置かない。必ず、距離を離して置くようにする。
    →ライトは500Wの電気ヒーターのような熱さになります。火災を起こさないように十分注意してください。もしそのような場合は、照明卓(フェーダー)で明かりを落とし、水や消化器を使って対処してください。

 

上記は絶対守ってください

照明ライトの設置について

  • ライトはバトン(天井のパイプ)の好きな位置に取り付けることができます
    ただし、暗幕の近くなどは一定の距離をあけて、熱で暗幕などが燃えないように注意します。
  • 落下防止のワイヤーは必ずつけてください
  • ライトの照射角度を合わせるため、ライトについているノブなどを調節して角度を決めて下さい

配線の仕方

  • 天井についているディマーが入っている黒ボックスエリアから出ている電源コードの先には、ディマーのコンセント番号が書いています。そのままフェーダーの操作スイッチの番号にもなっています。ですので、コードはそのまま使い、距離が足りない場合は、延長コードでつなぎます
  • ディマーのコンセントから出でいるコードは、途中で二股などにしてないでください。必ず、1コードにつき1ライトのみつなげて下さい。1コードに複数のライトをつなげると、ヒューズが切れます。
  • 配線して余ったコード部分は、バンセンでバトンにくくるなどすると見た目がよくなります

照明卓(フェーダー)の扱い方

  • 最初のセッティングは、スペシャルカラーズのスタッフにしてもらってください。またその時に、操作方法を聞いて下さい。
  • 照明卓についているいろいろなボタンは主にプログラム登録・操作などをするためについていますので、知識のある方のみ、扱って下さい。またプログラムを変更した場合は、必ず解除して戻して下さい。
  • 照明卓を必要もなくフェーダーを高速に切り替えたり、ライトのオンオフをむやみに繰り返さないで下さい。ライトの消耗やヒューズの切れなどのトラブルを引き起こす原因になります。

ゼラの扱い方

  • 無料でお貸しできるゼラ(色セロハンのようなもの)を使って、照明に色をつけることができます。(LEDライトは照明卓で色を変化できるので、ゼラは必要ありません)
  • 基本的にゼラは、ゼラを入れる鉄製の枠に挟んで、照明ライトの前に入れ込んで使って下さい。
  • 使い終わった枠とゼラは、もとに戻しておいて下さい。

基本照明の配置など

ここでは、基本的な照明を配置などを書きますので、各イベントにあわせて頂いてOKです。

  • 舞台全体をくまなく明るくする地明り
    一番舞台に対して遠方から照射すると、地明りをとりやすくなります。真正面に照射する場合や斜めに照射する場合などがあります。
  • スポットライト 地明りとは逆に、舞台のほんの一部にあてる照明のことです。よく「スポットライトがあたる」という言い方をしますが、そのような意味での使い方のことです。センタースポットを作る場合は、パフォーマーの頭の上より少し前の方から照射すると、表情などがわかるように照らすことができます。
  • 後は基本的に装飾的なライトになります。スタンドを使って横からライトを当てたり、床にライトをおいて「転がし」という使い方ができます。照明効果として立体的な舞台になります。その他、「逆光」というものは、パフォーマーの後ろからライトを当てます。とても印象的なライト効果になります。
  • 後は、真後ろのセンターなどに壁や暗幕に照射するようにするなども、よく使われます。
  • スタンドを照明卓のそばにおいて、オペレーターが照明卓とともにスタンドも操作してライトの角度を手元で変更すると、パフォーマーを追いかけた照明なども可能となります。

 

開場明かり(客席明かり)の作り方

  • 舞台用の照明以外のライトは、入り口の横にすべてスイッチがあります。これはオンオフしかできません。蛍光灯と白熱灯に分かれています。開場前は、白熱灯などのほうが明るく作業などはしやすいかと思います。開場後は、白熱灯のみで受付をされる方が、雰囲気がでます。
  • 舞台の方の客席明かりについては、舞台用のライトを使うほうが雰囲気を壊しません。舞台用のライトのうち、観客席を当てられるものを少し照らすと雰囲気がでます。また、スタンドのライトを観客席の天井に向けて照射すると、天井に明かりが反射して効果的な客席明かりができます。

 

原状回復についてもともとあった照明の状態に戻してください。照明のセッティングをする前に、写真などをとりライトの位置などを記録しておくとやりやすいです。最後にスペシャルカラーズのスタッフと共に、ライトをつけながら原状に戻っているか確認をしていただきます。

 


 

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